キャリア密度
熱平衡状態の電子濃度\(n_0\)と正孔濃度\(p_0\)は次のように求められる.
$$n_{0}=n_i \exp\left( \frac{E_F-E_i}{k_B T}\right)=N_C \exp\left( -\frac{E_C-E_F}{k_B T}\right)$$
$$p_{0}=n_i \exp\left( \frac{E_i-E_F}{k_B T}\right)=N_V \exp\left( \frac{E_V-E_F}{k_B T}\right)$$
ただし,\(n_i\)は真性キャリア濃度,\(E_F\)はフェルミ準位,\(E_i\)は真性準位,\(E_C\)は伝導帯端,\(E_V\)は価電子帯端,\(N_C\)は伝導帯の有効状態密度,\(N_V\)は価電子帯の有効状態密度,\(k_B\)はボルツマン定数,\(T\)は絶対温度である.
フェルミ準位が真性半導体準位に一致するとき,電子濃度と正孔濃度は等しくなり,真性キャリア濃度と一致する.